Kobe Art Marché 2026

2026.04.24

第1回【AI ART meets Art Fair】入選者発表

新たなテクノロジーを取り入れた表現を、現代アートの文脈から審査し、発表の場を創出する公募展「第1回 AI ART meets Art Fair」において、厳正なる審査の結果、入選者3名が決定いたしました。
本取り組みに多くのご関心をお寄せいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
選出されたアーティストは、2026年5月22日(金)〜24日(日)に開催される「KOBE ART MARCHÉ 2026」の会場にて作品を展示いたします。
同時代性を捉えた表現の数々を、ぜひ会場にてご高覧ください。

■ 入選:3名(五十音順)

・児玉悠輔

・Aphic

・tsumichara


〈審査員総評〉
川田泰
(川田画廊 代表取締役、 一般社団法人 神戸芸術振興協会 理事)
「AIなら手軽に制作できる」という層の応募が大半かと予想していましたが、実際にはAIを深く探究し、精緻に作り込まれた力作が多く、その熱量に驚かされました。
デジタル活用が加速する一方で、蚤の市のような人の体温を感じる場や、古き良きものが持つ魅力は、今後いっそう価値を増していくのではないでしょうか。

山本浩貴
(文化研究者、実践女子大学文学部美学美術史学科准教授)
初めての「AI ART meets Art Fair」、多彩な作品が出揃い、審査する側としても難しさがありました。そのなかで、ぼくが軸とした基準は、「AIが『ツール(道具)』としてではなく、『メディウム(媒体)』として使われているか」です。AIやテクノロジーは人間の思考を発展させたり拡張させる補助的なツールとして役立ちますが、同時にそれをこれまでにないかたちで現実化するための特異なメディウムにもなりえます。AIを用いたアートにおいて、ぼくは後者の可能性を探求したいと考えています。

畠中実
(キュレーター、美術・音楽批評)
応募作品のさまざまな振れ幅が示すものは、「AI ART」という言い方が、AIを使用した表現、というくらいにしか定義されていない、可能性に開かれたものであることでしょう。
日常生活においても、AIが私たちの行動を補完し、規定していくようになり、人間の創造的な領域においても、人間の思考がAIとの応答において作り上げられるようになっています。そのような状況で、AIとどのような関係を結ぶか、ということを意識的にとらえ、AIと批評的かつ創造的に遭遇することで、いかに協働できるのか、いかに拡張できるのか、ということを考えながら審査を行ないました。

福岡 壯治
(神戸電子専門学校 校長)
今回の審査方針を考えることは大変有意義なものとなりました。
コンピューティング・ネイチャーの視座に立つ創造なのか、人の世界に強く留まるそれなのか。指数関数的な進化を遂げるAIですが、それでも今はまだ序についたばかり。
我が国は2020年に、初中等教育機関の指導要領をAI時代の学び「探究学習」へと転換しています。これに接続した高等教育機関として「クリエイティブ・エンジニア」を出口ポリシーにセットした身としては、作品の到達距離と節約時間を計り、また「誰もが活躍する社会を自分達で創っていく」ことを学校ヴィジョンとして掲げた身としては、探究の根幹を譲らない、或いは拘る創作手法を同じく、の意思が伺える創作に強く共感する自分がいました。


*入選アーティストの作品は、「KOBE ART MARCHÉ 2026」会場にて展示いたします。
展示の詳細については、公式Webサイトにて随時お知らせいたします。
KOBE ART MARCHÉ 2026
開催日時:2026年5月22日(金)〜24日(日) 11:00〜19:00
*5月22日(金)は招待者・報道関係者向けのVIPプレビュー
会場:神戸メリケンパークオリエンタルホテル7階(兵庫県神戸市中央区波止場町5-6)