Statement

　私は、教会、寺院、神社、モスクなどの宗教建築物や装飾に興味があり、それらは私の作品のインスピレーションになっています。また、懸垂曲線や対等螺旋、フラクタルの法則から出来ている物質や生物、植物、宇宙の法則から成り立つ星たちが作る形、それと同じ法則を持つ原子、原子が作る分子の形、分子が作る生物、植物の形も作品のソースになっています。
　宗教空間と宇宙や自然で同じ感動と美しさを感じるのは、人は自然に畏れと敬いを抱いて人知を超えた大きな力を感じ取り、それを崇め祀る為に宗教空間、祝祭空間に装飾を施すからだと思うのです。
　人も自然の一部であるがゆえにDNAの中にある自然や宇宙の法則を感じそれを具現化する為に装飾を施すのだと思います。私も自分の中の宇宙や自然を感じ、心や魂から湧き出る文様や形を生み出しています。それはまるで宗教儀式の祈りのように、ひたすら制作に没頭し続けているのです。

Profile

1972 大阪府に生まれる
1996 京都市立芸術大学 工芸科陶磁器専攻　卒業

〈主なグループ展・アートフェア〉
2022 Treasures of JapanⅡ日本の宝物展（UK）
2022 Diversity of Sensitivity and Expression 感性と表現の多様性展（Romania）
2021 Beyond the Material 素材転生展（岐阜県美術館）
2020 New Directions: Japanese Women Artists（USA)）
2020 KOGEI Art Fair Kanazawa 2020 “Online Viewing Room”
2017 日展（東京）
2017 華やぎの陶 7人の女性陶芸家による表現（銀座和光／東京）
2016 SOFA CHICAGO 2016（USA）
2015 神戸アートマルシェ 2015
2015 ART NAGOYA 2015
2010 第5回 パラミタ陶芸大賞展（三重）
2009 現代工芸への視点 装飾の力（東京国立近代美術館工芸館）
2009 Touch Fire : Contemporary Japanese Ceramics by Women Artists（USA）
2003 第53回ファエンツァ国際陶芸展（ITALY）
2003 現代陶芸の華 -西日本の作家を中心に-（茨城県陶芸美術館）
2002 国際陶芸フェスティバル美濃’02（岐阜）
2002 日韓若手陶芸作家交流展 CONTACT（滋賀県立近代美術館）
1999 金沢工芸コンペティション
1997 第35回記念 朝日陶芸展
1997 国際色絵陶磁器フェア’97九谷 世界の色絵陶磁器展（石川）
1997 第2回 出石磁器トリエンナーレ（兵庫）
1996 京都市立芸術大学制作展 同窓会奨励賞、富本賞

〈パブリックコレクション〉
石川県立九谷技術研修所、愛知県常滑市、LIXIL（愛知）、東京国際フォーラム・アート・ショップ、Smith College Museum（USA）

Web site

https://tomitamikiko.com