2024.04.10
第9回公募展「Artist meets Art Fair」審査員講評を公開いたしました
第9回公募展「Artist meets Art Fair」の審査にあたり、審査を行った各審査員より講評のコメントをいただきました。
入選者の作品は、4/19(金)〜21(日)に開催されるKOBE ART MARCHÉ 2024会場の952/953号室で展示されます。
第9回公募展「Artist meets Art Fair」入選者発表のお知らせ
特別ブース「Artist meets Art Fair」紹介ページ
<審査員講評>
川田 泰
(川田画廊 代表取締役 / 一般社団法人 神戸芸術振興協会 理事)
・技術:技術的なレベルや表現力、素材の扱い方
・視覚:色彩の使い方や構図、形態など、作品が持つ魅力や美しさ
・コンセプト:メッセージやテーマが込められている場合、それが明確に伝わるかどうか
・革新性 :既存の枠組みからどれだけ新しい視点やアプローチがあるか
ポテンシャルや成長性を探るには、アーティスト自身の背景や経歴を参考にしますが、
何より作品自体に重きをおき、審査いたしました。
素晴らしい作品はたくさんあり、僅差で入選に至らなかった方も多くいらっしゃいました。
入選に至らなかった方も来年の参考に是非おでかけください。
阿部和宣
(みぞえ画廊 専務取締役 / 一般社団法人アートフェアアジア福岡 代表理事)
画像審査なので技術やクオリティの細部まで判断が難しい中、記憶に残る、新しさを感じる作品、とは言え奇抜さだけに引っ張られない様に冷静に何度も見返しました。しっかりと作品コンセプトを書けている方が多かったのが印象的でした。限られた人数に絞るのは非常に困難で、皆さんとても意欲的で力がある方が多かったので、今後も制作を続けていただきたいと思います。
本山陽子
(galleria PONTE 代表 / KOGEI Art Fair Kanazawa 副実行委員長)
KOGEIアートフェア金沢を代表して審査させて頂き、工芸分野の出展者も数名居られたので注目しつつ最終的にはジャンルを問わず一律の視点で選ばせて頂きました。作品に作家の唯一無二と思える世界観が確立されていること、同時に今の時代を感じさせつつ、突き放した客観視、客体化と洗練された技量技術を基に作品が成立し得ていることを重視しました。
既に実績を積まれている方も、これからスタートの皆様も神戸アートマルシェでの出会いにより、作家としてのキャリアが更に広がることをお祈り申し上げます。
Carol Yang
(Uspace Gallery キュレーター / Infinity Japan Contemporary Art Show ディレクター)
I am very happy to be a judge again; every year I always find the stars of the future art world here.
The endless creativity of young art creators always surprises people, and we are happy to see that the Kobe Art Fair has a significant influence on the cultivation of emerging artists.
(訳)今年も「Artist meets Art Fair」の審査員として参加できたことを大変嬉しく思います。そして毎年、同公募展では今後活躍するであろう、新たな”才能たち”に出会うことができます。
若き作家たちの無限の創造力は常に人々に驚きを与え、KOBE ART MARCHÉが新進気鋭な作家の発掘・育成に大きく貢献していることを喜ばしく思います。