Kobe Art Marché 2023

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サカイケイタ

LINE07
合板、アクリル / 225×840×120cm / 2021

LINE08
合板、アクリル / 200×840×60cm / 2020

LINE02
合板、アクリル / サイズ可変 / 2019

Statement

私たちは日々、意識する間もなく瞬時に言葉を選びながらコミュニケーションをとりあっている。しかし、どれほど自分の言葉を意識的に選んで話しているだろうか。ひとつの言葉をとっても、人それぞれ認識も感覚も使い方も違う。一方で、共通認識というものもある。言葉とはなんと曖昧なものだろう。そんな中で、私たちはお互いを理解しあったり、すれ違ったりしている。

時々、話す様に作品が出来上がっていく事がある。素材を選択し組みあげていくプロセスの中で、自分でもなぜこうなったのか分からないままモノ同士がエラーを起こしながらも組み合わされる。モノがズレた形で接続されるとき、一見、無意味で間違いのように思えるけれど、私は面白がらずにはいられない。常識も意味も因果も越えて、そこに確かにお互いを受け止め合ってモノが存在する。その様は、理解の範疇を脱出しているにも関わらず、何よりもリアルだ。

Profile

1997年東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。ディスレクシア(読み書き困難)による知覚の特性を出発点に、識字に関する「認識のズレ」をテーマに作品制作を行う。2019年よりサインをモチーフに錯覚を利用した「LINE」シリーズに取り組む。認識の曖昧さ(ヒューマンエラー)や視覚における秩序性を考察しながら活動を行う。代表作に〈命がけ〉、〈LINE02〉、〈ミッケ〉など。2019年CAF賞最優秀賞受賞。2020年公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金第4期奨学生。群馬青年ビエンナーレ2021入選。Watowa Art Award 2022 入選。主な個展に、「Underline-生活の記号と関わる」(8/CUBE+COURT、東京、2020)「codecode」(KITTE marunouchi 4F、東京、2021)「COLORS-色彩変奏曲」(拉姆美術館、中国、2021)「PLAY-Patapata Nurinuri」(A.R.C生活空間、中国、2022)

Web site

https://www.lineseries-sakai.com