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菅原 晋

アクリルキューブ書作品千のナイフ1st.Edition
アクリル / 4×4×4 / 2020

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Statement

10年以上書き続けている「千(千のナイフ)」はいつの間にか始まり、そして終わりとなる着地点は見えていないのでこれから先も書き続ける。そんな中で最初は「壁面からの解放」を模索し、鑑賞者や所有者に手に取ってもらえるものを作りたいということでこの透明なキューブへと行き着いた。
そもそも最初はこういうものが何よりもまず「自分が欲しい」と思ったがゆえ、作った。

自分は作品として、特に壁面に展示する平面作品を解説する際に
「紙面という制約があるがゆえ書き始めと書き終わりがあるが、実はこの目の前にある作品を書く前から『千』という文字を書いていたし紙面を埋め尽くして書き終えた後も『千』を書いているのだ。目の前にある作品はその一部でありまた全てでもあるのだ」

と言っていたが、奇しくもこのキューブを作ったことで「始まりも終わりもない」という連環する「千のナイフ」がかたちとなった。どこからも始まりであり終わりがない。
現時点で今まで自分が書いてきた作品たちの中でも、込めたかったあらゆる要素を一番多く、存分に作品に出来たのではないかと思っている。ある意味究極の書作品を作れたのではないかと思っている。

Profile

1971年生
高校時代よりタイポグラフィやフォントに興味を持ち学園祭のパンフ、
ポスタービジュアルを製作。
大学で書と出会い現代の書の姿とは何かを考える。
井上有一をはじめとして、刺激を受けた作家とは
いかに違う表現ができるかを模索して今に至る。

1993年「お」個展(東京)
1997年「ドグラ・マグラ 胎児の夢」個展(東京)
2004年~2011年「天作会」に出品(東京)
2007、2009年「文字区」の参画、出品(東京)
2018年「ART SHODO TOKYO」出品(東京)
「OSAKA SHODO SHOW」出品(大阪)
「ART SHODO TOKYO AUTUMN」(東京)
2019年「ART SHODO AWARD」選出(東京)
2020年「What’s SHODO?」出品(東京)
「artTNZ」出品(東京)
2021年「ダイナマイト書道」出品(福岡)
2022年「ART SHODO~書の新潮流の4人展~」出品(愛知)